2011年05月02日

ベーゼンドルファーのピアノづくり

【手づくりが極める究極のビジョン】

 完璧な楽器をつくるというベーゼンドルファーのビジョンは、グランドピアノのために使用する木材選びの段階から始まっています。ベーゼンドルファーのグランドピアノには主に南チロルのフィエメの谷から伐採するスプルース、ブナ、カエデを使用。これらの木材をまず屋外で自然の気候のもと、約5年間、ゆっくりと乾燥させた後、木材の種類と用途に応じて12〜15週間、乾燥室で目的の含水率まで乾燥させます。そして1台のピアノの製作を始め完成に至るまでには、さらに1年以上もの時間を費やしています。


【多彩な音色を奏でるためのフレーム】

 一方、鋳鉄製のフレームは、鋳造後に生じる歪みを完全に取り除くために、約6ヶ月間、屋外におかれます。そして世界で最も共鳴度に優れたスプルースは、つなぎ合わされ接着されて響板となります。サブフレーム(支柱枠)とケース(アウターリム)、サブフレームと響板、これらが一体となるように同じ木材で構成し、1つの共鳴体を形成します。これはベーゼンドルファー独自の特徴で、「Resonating box原理」と呼んでいます。この独自の構造は響板の振動がサブフレームに広がることで、楽器全体の共鳴度が増し、より多彩な音色を奏でるのです。


【熟練した職人の手作業によるピアノづくり】

 ピン板がフレームに取り付けられると、200数十本の弦が張られ、その後、ベーゼンドルファーのために作られたハンマーヘッドやダンパーなどからなるメカニックが組み込まれます。また外装は表面が美しく加工されてから本体に取り付けられます。最高の素材と「音楽の都ウィーン」で育まれたベーゼンドルファー独自の哲学によって作られるベーゼンドルファーピアノ。「人の心を動かす」づくりのためにベーゼンドルファーの努力と哲学こそい、ベーゼンドルファーが最も大切にしている財産です。その財産と皆様からの声が1つになって、ベーゼンドルファーは世界に誇る楽器として完成します。
posted by 八女ベーゼンドルファー音楽祭PT at 13:24| Comment(0) | ベーゼンドルファー